2スト原付のポピュラーな改造

どもども、ネコライダーです。
今回はよくある原付改造について触れていきます。
原付がノーマルが一番!という方はブラウザを閉じてお風呂に入って寝て下さい。

原付はとにかくナメられます。
ちょっとだけでもイジって速くしたい!
高校生の時の私はそう思っていました。

皆さんは2スト原付をどのように改造していましたか?
そして昔に比べて、少し入手がしづらくなった現在
どのように改造していきますか?

原付改造…この言葉には私の青春が詰まっています。
改造パーツも現在では入手しづらいです。
ほとんどインターネットで買います。
しかし、まだ手に入るものも多いです。

ポピュラーだと思われる改造をご紹介していきます。

当時の懐かしい思い出を馳せたり、これから改造していくワクワクのために
是非この記事を活用してください。

※本記事は違法改造や違反を推奨しているわけではありません。思い出話が大半なので、ご了承ください。

60km/hリミットを打ち破れ!

さっそく香ばしい感じがしますが
2スト原付は良くも悪くも
少し手を加えると、変化が大きい部分が多いです。

最たるものは社外チャンバーになりますが
一番最初にやるべきことがあります。
そう、それはリミッターの解除です。

原付には本来のパワーを引き出させると
60km/h以上のスピードが出ます。

これは原付に限らず、車やバイクでもリミッターがかけられています。

日本では(もちろん海外のほとんどの国でも)制限速度が設けられています。

例えば原付の場合、30km/h制限です。
原付のパワーを
30km/hをピークに持って行ってしまった場合…(ここではエンジンをブン回しての最高速度としましょう)

やむを得ない加速や余裕のある走りは実現出来ません。
もちろん制限速度を上回ることは道路交通法により禁止されています。

しかも常にアクセル全開でないと
30km/hをキープできません。
これでは早くエンジンが壊れてしまいますね。

あれ?なんかちょっとお話がずれているような気がします。
あくまで例えとしてw

本来の力を出し続けると、間違いなくエンジンは早く壊れます。
エンジンの保護の観点から、本来の力が出ないように設定されているのです。

リミッター解除、CDIの交換

私が所持しているジョグやライブディオなどは
CDIという部品を社外品に変えることで、リミッターを解除できます。

CDI…キャパシティブ・ディスチャージ・イグニッション
放電を利用した電子制御点火装置のこと。
スパークプラグに安定した火花を供給する。
50ccの原付では回転数にリミッターをかける役割も果たしている。

このCDIの交換だけでも少しだけ最高速が上がります。
とは言っても本当に気持ち程度で
針の動きで言えば、60km/hのところから数ミリ動くくらいです。

これだけでは早くなったという体感は得にくいです。

リミッター解除、プーリーの交換

私が所持しているスーパーディオの場合は
プーリーと呼ばれる部分に
リミッターが設けられています。
60km/hも出ないくらいまでしか、ベルトが移動しません。

プーリー…滑車。
平たく言えば、変速機。
自転車やバイクについている1速、2速…というものではなく
滑車と滑車の間にあるベルトの移動により
トルク、エンジン回転数の関係を制御している。
近年の車にあるCVT機構とほぼ同じ、無段変速機。

ハイスピードプーリーに交換すると
ベルトの移動量が増えて、最高速もアップします。

スーパーディオの場合はプーリーの交換だけで速くなりますが
ジョグやライブディオの場合は
まずCDIでリミッター解除を行い、プーリーの交換を行わないとあまり速くなりません。

プーリーはいわゆる駆動系部品の一部で
他にもクラッチやファイナルギヤなどで構成されています。
この辺りもいじると80km/hくらいは出ます。

プーリーまでだと大体70km/h前後で落ち着いた記憶があります。
少し曖昧ですw

排気効率でエンジン回転数爆上げ!?社外チャンバー

CDI、プーリーと来たらお次はチャンバーです。

チャンバー…膨張室という意味。
2ストエンジンの
エキゾースト(排気)パイプ(管)の途中に設けられている。
2ストのマフラー、そしてチャンバーはこのエキゾーストパイプ(膨張室も含めて)の総称。
2ストエンジンは未燃焼ガスが沢山発生するので
エキゾーストパイプに膨張室を設けることにより、衝撃波を利用して未燃焼ガスをエンジンに戻して再燃焼させる。
しかし未燃焼ガスはゼロにはならない…

純正マフラーは見た目はチャンバーっぽくないですが
サイレンサー内部が複雑になっていて
小さな膨張室がいくつもある状態にして、消音も兼ねています。
複雑な構造ということは排気ガスの抜けが良いというわけではありません。

あくまで最高速度が60km/hという制約の元で作られているため、それ以上に排気効率を求めないからです。

最高速度を上げるという点にフォーカスすると
社外チャンバーに交換することは候補に挙がりやすいです。
しかし趣味の問題なので(見た目も少しヤンチャになります)
ノーマルルックで中身カリカリチューンな人も沢山います。

社外チャンバーに交換することによって
排気ガスの抜けが良くなり
よりエンジンが回るようになります。
エンジン回転数が増える≒タイヤの回転数も増える
ということは最高速度が増えます。

初めて社外チャンバーに交換した時のあの爆発力のある加速は
今でも忘れません。

あのレーシーな音もたまりませんね。

スポーティな見た目のベリアルのグランドスラムやステルス
リアライズのリザードやゼロのデューク、シャドーもめちゃくちゃかっこいいです。

スーパーディオは頑張ってグランドスラムかスティンガーを装着する予定です。
あくまで予定w

改造が進んでくると沼にハマる

社外チャンバーを交換するとエンジン回転数が一気に上がります。
プーリーの中に入っている
バランスを取るためのウエイトローラーを
純正の重さのままにしていると
全然加速してくれません。

もちろんここはセッティングを煮詰める必要がありますが
手っ取り早くというかとりあえず的な思考でいくと
純正ウエイトローラー6個を
半分の3個にするとある程度加速と最高速度を確保できます。
※但し、ウエイトローラーがめっちゃ摩耗します

溝が6本ありますが、プーリーの回転方向側にローラーを置きましょう。

ちなみにこのウエイトローラーを半分にというのは
セッティングを出す時に重さを計る手段として用いる手法のひとつです。

ここでは割愛させていただきますが…

排気効率を上げたら吸気効率も上げなきゃ!

ということで、エアクリーナーを交換しましょう。
パワーフィルターにするか、ファンネルをつけるかです。
この時に必要なのがキャブレター(気化器)のセッティングです。
ここでも割愛します。

ざっくり改造するところを上げると上記のような感じになりますね。

まとめると

  • CDI交換
  • プーリー交換
  • チャンバー交換
  • エアクリーナー交換

更にここにウエイトローラーやキャブレターのセッティングが加わるという感じです。

このセッティングが奥が深すぎて、とても難しいです。
なので本来であれば改造は強くはオススメしません!w

伝家の宝刀、やるなら自己責任で

あんな記事の始まりからこのオチが神落としだと自負しています褒めてくださいw

そのめんどくささも楽しみのひとつなんですよね。